俺とタトゥ
最近では若者の間でもタトゥが流行っているが、 俺がガキの頃はタトゥなる単語すら存在しなかった。 彫り物はすべて刺青である。 そんな一般の人間には無縁の刺青が、 駄菓子屋で売られていたのである。 もちろん本物じゃなくてシールだが、配色はなかなか本物っぽい。 絵柄は薔薇や蜘蛛や髑髏など。 1枚10円だったかな。 当たり付きで、当たりが出るともう1枚貰えたような記憶がある。 後期には20円に値上がりし、ガチャガチャの景品(つーかハズレ)にも 採用されるようになった。 使い方は簡単。 シールを水で濡らして好みの場所に貼るだけ。 石鹸などでゴシゴシ擦らなければ、1週間は保たせることができた。 このシールをよく貼っていたのは小学生の時。 無理矢理ブームを巻き起こそうとしたが不発に終わった。 あぁ、時代を先取りしすぎてたのか。 戻る