俺とサンドライブイン
もうだいぶ昔の話だが、家族で勝浦に行った。 サンドライブインと言う名前のドライブインから下に降りて行く。 左手にある崖の下のスペースが我々の定位置であったが、残念ながら 先客がいた。 そこ以外に陽の当たらないスペースは無いのだが仕方無い。 諦めて違う場所に荷物を置き泳ぐことにした。 そんなに混んでいないし、ここは穴場的な遊泳場所なのだ。 そんなわけで、海と言うとサンドライブインってのが数年続いていた。 1時間ほど遊んだ時だったかな。 轟音とともに落石が発生。崖が崩れたのだ。 我々が陣取ろうとした崖の下のスペースが岩で埋まっている。 埋まった人はすぐに助け出されたが、全身青なじみでよろしくない状況 なのが一目でわかった。(青なじみ:普通に使ってたけど千葉の方言らしい) 子供の頃に目の前でこんな光景を目にしたらトラウマになる。 砂浜の上に全身青紫で息も絶え絶えのおじさんが横たわっているのだ。 1人は即死で、もう1人は翌日に亡くなった。 新聞では1トンの落石と記載されていた。 先客がいなかったら我々が死んでいたのだろうな。 崖崩れの危険もあり、サンドライブインは閉鎖に追い込まれた。 その後しばらくは放置されて廃墟のままだったが、2009年に取り壊されてしまった。 戻る