俺と山窩
山窩(さんか)には憧れる。 それ何? って人もいるかもしれない。 山窩は移住民の一種で、魚を捕ったり木の実を食べたりして、自由気侭に暮らしているいる集団だ。 彼らは総じて手先が器用と言われている。竹細工とかはお手のもの。 たまに村に降りてきては、手製の蓑やザルを穀物・お金と交換する。 なんて楽しそうな生活なんだろうと思ったよ。 自然と戯れながら好きなことをやって暮らして行けるのはいいなぁ。 が、何でも好き勝手かと言うと、そうでもなかったらしい。 日本にいながら日本の法には縛られず、独自の法を持つ。 その法が結構厳しくて、一度SEXしたら結婚しなくちゃいけないとか、離婚はできないとか、 あれっ、思ったより大変そうだぞ。 しかし相互補助などの保証制度もバッチリなので、何かあった場合は安心できそうだ。 何だかひとつの国家みたいだなぁ。 山窩以外にも憧れるのはいくつかある。 忍者、木地師、山伏、仙人だ。 いずれも実在はしたが、謎めいてる所が良い。 戻る