俺と連珠
連珠と言う碁石を使ったゲームがある。 要は五目並べなのだが、きちんとルールの定められた 公平なゲームなのだ。 先手がものすごく有利なので、先手は三三、四四、長 連を作ってはいけない。作ったら反則負けとなる。 後手は三三、四四を作っても良く、そこでバランスが 取れている。 この連珠が得意だった。将棋ほど先を読まなくても良 いし枝分かれの複雑さも無い。 連珠は勝ちへの道筋が見えた時の気持ち良さが良く、 その道を作る為にやっているのだ。偶然の勝ちは勝ち とは言えない。 負けないものだからクラスメートと賭けを良くやった のだが、数戦すると「もういい」と言われて終わりに なるのが常だった。 戻る