俺と夏休みの工作
小学生の時だったか、夏休みの宿題で工作があった。 「貯金箱を作りなさい」ってお題だったと思う。 夏休みはゲーセン行ったり野球やったり秘密基地作ったり川下りしたりで忙しいのに、 工作なんかやってられないよ。ってのが本音だ。 ちょちょいっと適当に終わらせる予定ではあったが、気が付いたら8月31日になっていた。 しもうた、まだ作ってない! って焦るような子供ではなかった。 成績に関係無いならどんな手抜きの物だって、作ればやったことになる。 その日はおやつが「たべっ子どうぶつ」だった。(うちは毎日おやつの時間があった) あー、これにしよう。 たべっ子どうぶつの箱に硬貨投入口の穴を空けてハイできあがり。 カッターは使うのが面倒なので、ハサミでぶすって刺しただけ。製作時間は10秒ぐらいか。 ギザギザでいびつな形の投入口はとても趣があるな。うんうん。 9月1日 みんなの作った貯金箱が後ろの棚に勢揃いした。 おい、みんな気合い入れ過ぎだろう。 ホ−ムセンターで買ったであろう木材に、着色してニスまで塗ってある作品もある。 まるで大人が作ったように見える緻密な作品もある。 どうせすぐ捨てるのに、なんでそこまでやるかねぇ。ぺっぺっ! 何だか俺の貯金箱だけゴミみたいだな・・・ 今は東急ハンズなどで工作キットを買う人が多いだろう。 そんな個性の無いキットよりかは、俺のたべっ子どうぶつの方がマシだと思いたい。 戻る