俺と目玉焼き
目玉焼きは結構好きだ。 だから朝飯の目玉焼き比率は高い。 不思議なことに、昼飯や晩飯に目玉焼きを喰うことは無い。 目玉焼きは朝でなくてはいけないのだ。 玉子の数は決まって2個。 オプションはベーコンかハム。 ベーコンなら3〜4枚、ハムなら2〜3枚。 それぞれのハムの上に、綺麗に玉子が乗らなくてはいけない。 1個だけハムから落ちた状態で焼くと、玉子の固まり方に差が出てよろしくないからね。 好みの固さは、「柔らかい状態からほんの一寸火が通った状態」 え? 細かい? いや、細かくないね。 ほとんどの人が玉子の固まり具合についてポリシーを持ってるはずである。 故伊丹十三氏なんかは目玉焼きの喰い方に関するエッセイも書いていたし、 映画でも半熟の黄身をちゅーちゅーすする場面があった。 おそらく目玉焼きの固さが原因で離婚する夫婦も、年間100組ぐらいはいるんじゃ ないだろうか。 それ程までに重要な黄身の固さだが、時間と共に好みが変わるケースもある。 俺は子供の時、黄身は徹底的に完膚無きまでにカチコチに固くなくては嫌だった。 ちょっとでも柔らかい部分が残ってると、たちまち不機嫌になっていたような記憶がある。 柔らかいのが好みになったのは二十歳ぐらいだったかな。 ある日突然柔らか党になるとは考えにくいので、その中間の、両生類的な好みの 時期があったんだろうか。覚えてないが。 戻る