俺とクワガタ
ガキはどうしてクワガタやカブトムシが好きなんだろう。 見た目はタガメと変わらないじゃん。 シデムシと変わらないじゃん。 ゴキブリと変わらないじゃん。 違いと言えば歩くスピード。 そうか、クワガタが好まれる原因はその歩行速度にあったんだ。 もしクワガタがゴキブリ並のスピードだったらみんな気味悪がって捨てるだろう。 希少価値も原因のひとつだ。 クワガタがゴキブリ並にうじゃうじゃいたら誰も欲しがらないだろう。 そんな希少価値のあるクワガタだが、田舎にはうじゃうじゃいた。 畑や森だと圧倒的にカブトムシばっかりなんだが、うちの方は湿地や林だったので、 採れるのはほとんどクワガタ。カブトムシはレアだった。 あぁ、ひとつ思い出した。 「うちの親がクワガタをたくさん捕まえてきた」 って言うから見てみたら、全部ゴミムシだったことがあったな。 しかも俺の友人達にいつの間にか配ってんの。 次の日友人に、 「あ、あれクワガタじゃないよね・・・」 って言われたときの恥ずかしさ。 タスケテくれ。  ガキの頃捕まえたクワガタリスト (当時のショップでの価格付き) ◆コクワガタ  当時100円〜300円  お馴染みのザコ。  ザコなんだけど大きいのはヒラタ並に大きくて、顎も割れててかっこ良かったりする。  小さいのは本当にカス。捨てることもある。  あぁ、ひとつ思い出した。  市(4と9の付く日にある)でヒラタクワガタの小さいのがコクワで売られてたことがあったな。  おばぁさんだから区別が付かなかったんだろう。200円だった。 ◆スジクワガタ  当時 非売品  そんなにいなかったが、コクワとあんまり変わらないので価値は低い。  小さいのは羽の所にスジが出てるからすぐ識別できるが、大きいのはスジがなかったりする。  顎の形が微妙に違うのでそれで判断しよう。 ◆ノコギリクワガタ  当時 200円〜1000円  場所によってはコクワよりもうじゃうじゃいる。  小さいのと大きいのでは顎の形が全然違うが、小さいのもなかなか良い。  メスはタマムシやゴキブリに似ていてコロコロしてるのですぐわかる。 ◆アカアシクワガタ  当時 非売品  これも数は少なかった。  メスなんか足が赤くなかったら区別が付かないだろう。 ◆ミヤマクワガタ  当時 500円〜3000円  山に登らないと採れないクワガタ。  大きいのはあまり採れなかったな。  ミヤマのメスは顎がごっついので、噛まれるとかなり痛かったりする。 ◆ヒラタクワガタ  当時3000円〜10000円  俺が最も好きなクワガタ。  幸いなことにうちの方は湿地帯が多かったので結構採れた。  ミヤマとは明らかに居住場所が異なるので、同じ場所で両方が採れることは  あまりない。  大きいのはオオクワ並でかなりかっちょえー。挟まれるとかなり痛い。   ◆ルリクワガタ  当時 非売品  見つけようとするとなかなかいない。  でもあまり好きくないからいいや。ゴミムシみたいだし。 ◆オオクワガタ  当時15000円〜100000円  これはなかなか採れなかった。  昔は繁殖なんてなかったので、デパートでの価格は目を見張るものがあったな。  今は繁殖技術が進んでるから70mm越えでも全然安いようだ。  当時ペットショップに持ってったら3000円で売れた記憶がある。 ◆カブトムシ  当時0円〜500円  いる場所には腐るほどいる。  実はあまり好きくない。  体が大きいから何匹か入れるとすぐ飼育ケースがいっぱいになっちゃうよ。 ◆カナブン  当時  非売品  樹液のあるところには必ずいる。  グリーンカナブンは綺麗だから良いとしても、茶色いやつなんかホント価値無し。 ◆ヨツボシダマシ  こんなの売ってねーよ  正式名称は忘れたが、背中に4つの赤い斑点がある虫。  樹液の出る場所によくいた。  あれっ、全然クワガタと関係ないや。   知らない人には全然役に立たない採集地マップ 「B公園」 カブト コクワ ノコギリ 街路灯の根本を掘ると出てくる。こんな市街地に!ってな場所。 「林」 コクワ カブト ノコギリ アカアシ スジ ヨツボシダマシ 市内で最もメジャーな場所。柳の木の集落地。 長靴がないとガブ喰うよ。(ガブ喰うとは、泥や水が靴の中に入ること) あまりにもメジャーすぎて遂には一匹もいなくなった。 「林2」 コクワ カブト ノコギリ アカアシ スジ ヨツボシダマシ ゴミが大量に不法投棄されてる川の裏。 あまり人は来ない。 「沼」 コクワ ヒラタ カブト ノコギリ 林よりも少し上流にある柳の木の集落地 同じ木の同じ穴で何度もヒラタを捕獲した。 きっとヒラタ好みの穴なんだろう。 「名称無し」 カブト コクワ これも川沿いの柳。 「M公園」 カブト ノコギリ コクワ アカアシ スジ ヒラタ オオムラサキ 公園内の至る所に捕獲場所があった。 沢ガニもいた。俺の住んでた所って田舎だったんだな。 「A家のクヌギ」 ノコギリ コクワ 同級生(女)の家の庭にある木。 「S家のクヌギ」 コクワ あぁ、これも人ん家だよ。 「知らない人の家の木」 コクワ ヒラタ カブト ノコギリ カナブン 大スズメバチ 大量ポイント。 木に登ってわさわさ揺するとえらい勢いで虫が落ちてくる。 よく「何やってるの?」って声を掛けられた。 「坂の上」 ヒラタ ミヤマ コクワ カブト ノコギリ 普通の道路脇にあるコナラの木。 ここで採れるのは小サイズが多かったが、ミヤマとヒラタが両方採れる希有な場所だ。 「ノコ楽園」 ノコギリ 大量ポイント。 一週間に一度ペースで行くと、ノコだけが20〜30匹採れる。 たった一本の小さな木なのに不思議だったな。 考えられないぐらいに密集してて、交尾しまくっていた。 「中学校の裏」 ノコギリ コクワ カブト こんな所にも! 「六台」 ミヤマ カブト 山なのでミヤマも多い。 「某マンコ」 全種類 六台の近く。この地名はギャグではなくて本当だよ。 この場所にしかいない天然記念物の生き物もいたりする。 かなり広大な自然。 「K森」 全種類 カブトが多い ここもかなり本格的な自然が残ってる。 土地が広大だと密集率も低くなるので、探すのが逆に大変になるかも。 続く。 戻る