俺と高原バイト
学生の頃、交通量調査と同じぐらいやりたかったバイトに高原バイトがある。(結局どっちもやらなかったが) 高原バイトは文字通り高原でするバイトで、野菜の収穫がメイン業務である。 今のようにネットが発達してなかったので、高原バイトに対する妄想がだんだん膨らんでいった。 「避暑地でのんびりと仕事するのっていいなぁ。」 時給が安いのは楽だからかな? 当時交通量調査は10000〜25000円/日の高時給バイトだった。 応募すると「もう締め切りました。」って言われること100%で、遂にこのバイトを体験することは できなかった。 コネや何かでバイト情報誌に載る前に既に決まっている事が多いと聞いた。 対する高原野菜のバイトは5500〜6500円/日とかなり安い。全バイトの中でもTOPクラスの安さ。 これは食事付きで泊まるところも提供されるからだろうな。 興味はかなりあったのだが、1ヶ月以上ゲームができない状況を我慢できる自信が無かった。 当時ゲームは生活の中心であり、全国での熾烈なスコア争いに加わったり、友人達との対戦プレイを こなすのが日課だった。情報は命であり1日休むと状況が大きく変わることもある世界だ。 1ヶ月も休んだら浦島太郎になるだろうな。今のスロや株も似たような状況だけど。 俺は応募を断念した。 仕事の内容は決して楽ではないらしい。 朝早く起きての出荷作業。これは量が多く重労働のようだ。 午後からは草むしりなどをやるらしい。ずっとしゃがんだままで腰が痛くなるとか。 途中でリタイヤして帰る人も多いとか。 俺は体力には自信があるし、意外にも汗を流して労働するのが好きだし、土の匂いも緑の匂いも好きである。 たぶん向いているとは思うんだよね。 将来農業も考えているし、今でもやりたいと思っている。 戻る