俺と木の電柱
郷愁的な物が昔から好きだ。 特に木の電柱はそそる。 幼稚園の時から木の電柱が好きだったのだが、なぜ惹かれるのかは わからない。 木の電柱は防腐剤としてコールタールが塗布されている。 なので黒い電柱が多かったかな。 上の方には傘付きの電球があって、それも好きだった。 正式名称は何て言うのだろう。 傘付き電球? 街灯? 外灯? それの光が頼りなくて、無いよりはマシって程度の明るさだった。 夜中に通ると犬の遠吠えや虫の鳴き声も相まって、一層儚げな気持ち になる。 俺が小学生の頃には既に、木の電柱+傘付き電球の組み合わせは少な くなっていた。 コンクリートの電柱に防犯灯(って言うのかな? 細長い電灯。)が 割合的には多かったか。 この防犯灯も薄暗かった。 住んでいた所の自治体はおそらく経済的な余裕が無かったので、隣町 みたいな立派な電灯を付けるのは無理だったのだろう。 そうそう、うちの自治体は「観音前」って名前だった。 今思うとかっこいい! 観音がどこにあったのか知らないし、現在はこの名称も使われていな いだろう。 傘付き電球に話を戻すが、当時流行ったギャラガにそっくりなキャラ が出てきて・・・ これこれ。傘付き電球っぽくない? このキャラも好きだった。 都内にはまだあるのだろうか? LED化なんてしないで少しは残しておいてほしい。 戻る