俺と傘
どちらかと言うと傘は好きである。 傘を差すのが好きって言うよりも、綺麗な傘を買うのが好きなのかもしれない。 昔から黒や茶色のおじさんが使うような傘が大嫌いで、ギャル服を売っている店や 雑貨屋でカラフルな女物の傘を買うことが多かった。 手ごろな価格でおじさん傘以外となると、そんな店しか思い浮かばないよ。 ある程度余裕ができて中クラスの傘を買える様になっても、それを使う機会はあまり 無かった。 やはり盗難や紛失が恐い。 特にパチ屋は危険。傘立てに鍵が付いていないので、持って行かれる可能性が高いだろう。 コンビニでの買い物や飲食店での食事などの短い時間でも無くなるんだから、パチ屋の 傘立ては持って行って下さいって言っているのと同じかもしれない。 なので、パチ屋に行くときはビニール傘の割合が高くなってしまった。 帰りに雨が止んでいたら捨てることができる手軽さも良い。 しかし、ビニール傘は安っぽいし貧乏臭さがある。ファッション性も言わずもがな。 将来はちゃんとしたブランド傘が欲しいと思う。 ブランドと言っても、金満主義が買うようなちゃらちゃらした物ではないし、ミエだけの ライセンス商品のことでもない。前原光榮商店やブリッグ(英国)製の、実用的な傘の ことである。特に職人が一本木で作った手作りの傘には憧れる。 良い傘は張り替えや修理などしてずっと使うだろうし、一生物の傘になるのかもしれない。 傘立てには入れられないな。 戻る