俺と日焼け
小麦色の肌が持て囃されていた時代があった。 日焼け=かっこいいと思っていた俺達は、しょっちゅうチャリで海に行っていたし、海に 行かない日は屋根に寝っ転がって日焼けに勤しんだ。 ちなみに、初めて買ったサンオイルはコパトーンのだ。小学校5年の時だった。 黄緑色の容器に入ったココナッツ味のSPF2のやつ。 「味」って言うのもどうかと思うが、匂いがおいしそうだから舐めたことがある。 うん、そう言えば味はしなかったな。 当時はコパトーンしか売ってなかったと思う。みんな使っていた。 いつしか日焼けは健康的って時代が去った。 日光を浴びるのは皮膚がん、シミ、そばかす、シワ、老化の原因となり、良い所がひとつも ないのだ。 長年車に乗っていた人が、窓側の皮膚だけシワだらけになった画像を何度か見たことが ある。太陽さん恐い。アンチアンチエイジング! こんなの見せ付けられると、色白でもいいやって思うようになる。 おばちゃんが日焼け防止手袋や日傘を使う光景は良く見かけるのだが、最近は男でも日傘を 使う人が増えているそうだ。 さすがに日傘は無理だけど、俺も数年前から出かける時は日焼け止めを使うようになった。 さて、日焼け止めに表記されているSPFとPAとPPDについて説明しよう。 たぶん試験やクイズに出るから要チェックだよ。 SPF Sun Protection Factor  UVB(紫外線B波:肌を赤くする)から肌をどれぐらい守れるかって数値。  数値は2〜50+まであるのだが、30以上は変わらないとされている。  なので100超えていても50+なのだ。  ちなみにアメリカやオーストラリアは30までしかない。 PA Protection grade of UVA  UVA(紫外線A波:肌を黒くする)から肌をどれぐらい守れるかって数値。  表記はPA+〜PA+++まである。  PA++++も来年からできるのだが、PA++ぐらいあれば充分って意見もある。 PPD Persistent Pigment Darkening  これは欧州圏で使われている数値。  日本のPAと同じでUVAをどれぐらい防げるか表した数値である。  日焼け止めはバランスも大事らしく、PPDがSPFの1/3を超えているのが  望ましいとされている。  PA表記だと曖昧だけど、PPDならより細かく性能がわかるのだ。 しかし、これらは数値が高いほど肌に与える負担も大きい。 行く場所によって使い分けて、正しい日焼け止めライフをエンジョイしよう。 戻る