俺と八宝菜
歳を取ることによって嗜好が変わることはある。 ピーマンやセロリなんかはその代表的なものだろう。 突然思い出したのだが、子供の頃八宝菜が苦手だった。 食材ではなく料理名で苦手な場合って、その食べた場所に問題があると思われる。 うちの家庭では八宝菜などハイカラ(?)な物は食卓に一度も登場しなかった。 それが出たのは給食だ。月2回程度出たかな。 俺の小学校の栄養士は八宝菜をローテーションに入れていたのだ。 「はっぽーさいって何だよ???」 家庭で食べない料理は謎の料理。 八宝菜なのに八種類の具が入ってないので、推測のしようもなかった。 白菜、人参、僅かな豚肉.・・・だけだったかな。 これがとてもまずかった! 味付けが良くなかったのだろうな。 八宝菜って単語を見るだけで、薬品臭のする八宝菜と人参を思い出し憂鬱になっ たものだ。 大人になって飲食店で八宝菜を食べたら全く別の料理だった。うますぎる! 勿論今では大好物だ。 戻る