俺とビリヤード
ビリヤードにハマっていた時代があった。 プレイ自体も楽しいのだが、ビリヤードにステータスを感じていたのも確かだ。 同じ球技?でも、ドッヂボールや玉入れなんかとは明らかに違うセレブ感。 しかし、高校の頃プレイしていたのは田舎の垢抜けないショットバー。 こっちに来てからは、ボーリング場やゲーセンが主だったので、 セレブ感の欠片もなかったりする。 ビリヤードはうまい奴とプレイすると全然楽しくない。 相手の番になったら終わりだから。 9番が落とされるのをじっと待つ、そう、待つスポーツになってしまうのだ。 かと言って、下手すぎる奴とのプレイも困る。 球が全く落ちないので、ただの玉転がしのスポーツになってしまうのだ。 同じぐらいの腕の奴とやるのが一番楽しいかな。 ルールはかなりアバウト。 スコアを付けるわけでもなく、ただダラダラとやるだけなので、勝ち負けはあまり 重要じゃなかったりする。 あれっ、何の為にプレイしてるんだろう・・・ 爽快感を得る為かな・・・  一世を風靡した必殺技の数々 ◆上海列車 最初に編み出された必殺技。 球は突くのが普通だが、球に球を当てるとあらぬ方向へ転がる恐れがあるので、キューで 球を押して、その先の球も一緒に強引に動かしてしまおうって技。 威力は抜群。いつでも9番が狙えるよ。 語源は上海の列車事故。 あの事故で脱線した列車の情景に似てるために付けられた。 ◆孫悟空 猪八戒(メカニカルブリッジ)は、手球が突きづらい位置にある時に使うのが普通だが、 この必殺技の場合はちょっと違う。 キューを使わずに、猪八戒自体で球を突いてしまうのだ。 失敗が許されない場面で使うと効果的。真っ直ぐに転がってくれる。 間違ってもブレイクショットで使っては駄目だぞ、格好悪いから。 バックスロークでこの技を使うとギャラリーから感嘆のため息がっ。 ◆スプーン ジャンプの技術が無い人用に開発された技。 キューを手球の下に潜り込ませ、すくい上げながらターゲットの方向へ飛ばす。 まともな店でやったらたぶん怒られる。 つーか、どこに飛んでくかわからない。 ◆ホームラン マッセの技術が無い人用(略) キューを野球のバットの用に構え、フルスイングで掠るように当てる。 効果は無く全然曲がらないが、見た目が美しいので見せ技としてたまに 使うと良いだろう。(たぶん怒られる) これらの技はほとんどが反則か禁止事項のような気がするので、使用の際は店側に 断りを入れて下さい。「ホームランやります!」とか。 前に行ってた店は何でもOK(そのかわりラシャボロボロでメンテ悪い)だったので、他にも色々な スーパー必殺技を編み出したが、それらの紹介は次回にでも。   余  談 「ビリヤード」と「ビリアード」どっちが正しいのかな?  と、ふと思ったので調べてみたら、ビリアードはどうやら抗HIV薬らしい。 戻る